『毒出し麦茶健康法』の書評|煮出して作る麦茶の効能の多さに驚いた!

今回、書評を書いていくのは『毒出し麦茶健康法』(蓮村 誠 著、PHP文庫)です。
夏真っ盛りの7月下旬、自宅では麦茶を自作して、毎日飲んでいます。
どうせ麦茶を飲むなら、麦茶の効能や、美味しい作り方などを知ったうえで飲みたいなということでAmazonで「麦茶」と検索したら、でてきた『毒出し麦茶健康法』(蓮村 誠 著、PHP文庫)をKindleb版で買って、読破しました。
役に立ちそうな部分を引用しながら、感想や気づきを書いていきます。
目次
蓮村 誠氏は、インドの伝承医学である『アーユルヴェーダ』を学んだ
少年時代、麦茶に対して尊敬の念すら抱いていた私は、大人になり、アーユルヴェーダというインド伝承医学を学び、子どものころに感じた麦茶の素晴らしさがただの思い込みではなく、本物であったことを知りました。そうして1冊の本を出すにいたったわけです。
著者の蓮村 誠氏は、インドの伝承医学である『アーユルヴェーダ』を学ばれています。
アーユルヴェーダの言葉は、聴いたことがありましたが、いったいどんなものなのか、よく分かっていませんでしたが、基本的なアーユルヴェーダの用語が解説してありました。
以下の用語が解説してありました。
- ドーシャ
- ヴァータ
- ピッタ
- カパ
- グナ
- サットヴァ
- ラジャス
- タマス
- アグニ
- オージャス
- アーマ
上記の用語は、アーユルヴェーダの基本的な用語です。
アーユルヴェーダについては、別の記事で詳しく書いていく予定なので、今回は割愛します。
注意! 「麦茶 毒出し健康法」は、あくまでもご家庭で行っていただく健康法であり、医療ではありませんから、もし何か症状や病気がある場合には、きちんと病院で検査や治療を受けてください。また、効果には個人差があることをご了解ください。
「麦茶 毒出し健康法」は、あくまでも健康法なので、医療ではないとのこと。
何か症状、病気があれば、病院で検査、治療を受けるのは大事なことです。
ただ、麦茶を飲むにしろ、より健康法として身体にいい方法があると思います。
その健康法をこの本から読みとれればと思います。
麦茶の原料である大麦の効能には「ダイエット・美肌・血液サラサラ・血圧を下げる・便秘によい・利尿効果」などがある
麦茶には色んな効能があるようですね。
実は大麦には、ビタミンB群が多く含まれていて、カリウム、カルシウムも非常に豊富なのです。カリウムは、ナトリウムを排泄し、血圧を下げる効果がありますし、カルシウムは、骨の形成に非常に大切な働きをします。
麦茶の原料は大麦です。
小麦ではなく大麦です。
血圧を下げる効果のあるカリウムが多く含まれている大麦が原料の麦茶は、夏だけ飲むのはもったいないと思いました。
冬でも暖かい麦茶を飲むことを書籍内で推奨されていました。
もっぱら、7月に入ってから、毎日の水分補給は水出しで作った麦茶を飲んでいます。
自宅に血圧計はないので、血圧に対してよいのか、実感わきませんが、先日行ってきた会社の健康診断では、問題ない範囲の血圧でした。
もともと、低血圧とも、高血圧とも言われたことがないので、麦茶が血圧にいいかどうかは、実感がわかないですが、ただ単純に水で水分補給をするよりは、よさそうです。
もともと中国では、「大麦」を「だいばく」と音読みで読んでいました。実は、この「大」というのは、穀粒が大きいという意味ではないのです。大麦って小さくて丸いんです。小麦と比べても小さい。では、なぜ「大」の字が使われているかというと、とても広い範囲で使えるとか、有効性が高いとか、品質が高いとか、そういう賛辞の意味があるといわれています。反対に小麦の「小」は、使い勝手が悪い、品質が劣る、代用品という意味なんです。
小麦よりも、有能な大麦。
小麦よりも小さいのに、大麦という名前が付けられているのは面白いな、と感じました。
水溶性の食物繊維を含むということは、便秘にもよいということです。
ちなみに、麦茶独特の香ばしさはピラジンと呼ばれる成分で、血液をきれいにする効果があるといわれています。しかも先ほど紹介しましたように、食物繊維を含み、便秘解消にもよいですし、胃粘膜を保護する作用もあって、麦茶は大変からだにやさしい飲みものなのです。
大麦の胚乳には、水溶性の食物繊維が含まれているので、便秘にもいいようですね。
しかも、ピラジンと呼ばれる成分が、血液をきれいにする効果もあったり、麦茶は身体にとても、優しい飲み物だということが、よく実感できました。
体内の水分が不足しすぎると血液がどろどろになると、よくテレビでやっていますが、どうせなら、血液をきれいにするピラジンという成分が入った麦茶で、水分補給をしたいものですね。
大麦はネバネバした質が少なく、非常に軽い。アーユルヴェーダ的にいえば、カパの性質がとても少ない食べものだといえます。
カパの質が少ないことの利点はたくさんあります。 まずいえることは、ダイエットという点で非常に優れています。たとえば、カパの多い(=重い質を多く含む)食べものを多く食べていると当然太ってきます。
カパとは、ドーシャという体質の中の1つです。
カパの性質として、重い、やわらかい、冷たい、遅い、湿っている、安定的など「水」から連想できる性質です。
カパの質を多く含むものを食べるよりも、カパの質が少ないものを食べるほうがダイエットにはいいようですが、単純に麦茶を飲むだけで、ダイエットに効果があるのかは、実際のところはどうなのでしょうか。
本当にダイエットをするなら、麦茶を飲む以外の食事に気をつける、しっかりと睡眠をとる、適切な運動を継続する、ストレスをためないなど、いろいろ気をつけることがありそうです。
大麦は栄養満点といいましたが、ビタミンB群を豊富に含みます。ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の8種類を含んでいて、これらはすべて水溶性で、炭水化物や脂質をエネルギーに変換する働き(補酵素)をもっています。
ビタミンB群がたっぷり入っているということは、ダイエットの点でも、美肌の点でもよいということですね。麦茶は女性をきれいにする、といえそうです。
ビタミンB群を豊富に含む食品を食べると、代謝がよくなるというのは、良く聞きますので、麦茶は、ダイエットにも美容にもよさそうですね。
コーラやジュースで水分補給するだけで、太りそうですよね。
水分補給を麦茶にするだけで、代謝もよくなり、ダイエット&美容にもいいときたら、麦茶を積極的に飲んでいきたいです。
しかも、麦茶を自宅で作れば、かなり安くできるので、家計にも優しいです。
適度にピッタを整えながら、甘みがあるからヴァータは乱しません。むしろ、ヴァータを適度に整える効果もあります。その上、軽い質をもっていますから、カパを下げる効果もある。つまり、ヴァータも、ピッタも、カパも、全体的にほどよく鎮静する効果があるというわけなのです。
ドーシャの観点から、ヴァータが落ち着いて、ピッタが鎮静するというのは、精神面でとても安定することをさしています。
白湯には、消化力を上げる働きがあります。しかし麦茶は、消化力を上げる効果はありません。どちらかというと悪化したヴァータ、ピッタ、そして特にカパを鎮静する効果があるのです。
アーユルヴェーダのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を麦茶が鎮静する効果があると書いてありますが、アーユルヴェーダに関する詳細な記述がある本をはじめて読んだので、詳細なメカニズムはわかりませんが、悪化したドーシャを鎮静してくれるのは、身体によさそうです。
悪化したドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)が鎮静されると、精神面でとても安定するとのこと。
確かに、心が安定していると、イライラしにくいし、どっしりと構えていられます。
健康法としての麦茶の作り方
つくり方の基本は、市販されている麦茶のパックを煮出す、というものです。
できるだけ、有機無農薬栽培の麦茶のパックを選ぶとよいでしょう。
水出し麦茶というのもありますが、火にかけて煮出すというのが大事です。
やはり、水出しで簡単に作るよりは、火にかけて煮出すのがいいのですね。
火にかけるという手間をかけることで、
健康法としての麦茶の作り方をまとめました
- やかんに水を入れ沸騰させる
- 沸騰したお湯の中に麦茶パックを入れ、10分~15分、煮出す。
- 麦茶パックを取り出す
煮出した麦茶パックを入れたままにしておくと、アーユルヴェーダでいう「タマス」という質が増えてしまいます。
タマスは麦茶のもっている毒素を浄化する力を損なわせてしまうそうです。
長時間、麦茶パックを入れておくと、苦みもでたりして、美味しくない麦茶になってしまいますし、麦茶パックは、麦茶が完成したら、すぐに取り出すべきですね。
そしてつくったら必ず、その日のうちに飲み終えます。
作った麦茶はその日のうちに、飲み終えるのが大事です。
衛生的な面もありますし、アーユルヴェーダのタマスという質のことを考えても、作ったその日に飲み終えるようにしましょう。
その他、書いてあった内容など
麦茶の効能や、麦茶の作り方だけでなく、他にも多岐にわたる内容が書いてありました。
- アーユルヴェーダの体質診断や、用語の解説
- 体質別、麦茶の飲み方
- 市販の麦茶でも効果があるのか
- こころと消化力の関係
などなど、興味深い内容がたくさん書いてありました。
アーユルヴェーダの詳しい内容が書いてある書籍は、はじめて読みましたが、なかなか興味深い伝承医学だと思いました。
陰陽五行論とは、また違った考え方ですが、時間あるときに、アーユルヴェーダの知識もつけてみたいので、蓮村 誠氏の別の本も買って読んでみようと思いました。
まとめ
まとめると、煮出して作った麦茶は、健康に良い!
熱い麦茶に氷を入れて、急に冷やすと身体によくない飲み物になるそうです。
夏場でも、できれば冷やさずに、常温で飲むのがよいとのこと。
水出しで作るほうが、カンタンですけど、健康のために麦茶を飲むのなら、しっかりと煮出して作ったほうがいいですね。
この書籍の内容を詳しく知りたい方は、実際に本を買って、読破するのがいいでしょう。
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