『パーフェクト・ヘルス』の書評|レディ・ガガやミランダカーも信頼する博士の書いたアーユルヴェーダ本

インドの伝承医学であるアーユルヴェーダを解説している『パーフェクト・ヘルス』(ディーパック チョプラ 著 きこ書房)を読んだので、書評を書いていきます。
麦茶をテーマに記事を書くかと、勉強のために読んだ『毒出し麦茶健康法』(蓮村 誠 著、PHP文庫)が思っていたより、面白く『毒出し麦茶健康法』の中で解説してあったインドの伝承医学であるアーユルヴェーダのことに興味がわきました。
Amazonで『アーユルヴェーダ』と検索すると出てきたのが『パーフェクト・ヘルス』(ディーパック チョプラ 著 きこ書房)でした。
世界中のセレブが全幅の信頼を置く医学博士をご存知ですか?
心と体の医学およびウェルビーイング分野における世界的な第一人者。
『タイム』誌が選ぶ20世紀の英雄と象徴トップ100人」のひとり。
『ハフィントンポスト』による調査で、医学でもっとも影響を及ぼした人物、1位。
彼らの名はディーパック・チョプラ博士。レディ・ガガは彼についてこう語っています。
「私の人生に最も影響を与えた人物」故マイケル・ジャクソン、マドンナ、ミランダ・カー、ゴルバチョフ元ソ連大統領、クリントン元米大統領など
名だたるセレブたちに支持されるチョプラ博士が説くアーユルヴェーダの集大成!
Amazonの内容紹介をみると・・・
レディ・ガガ、故マイケル・ジャクソン、マドンナ、ミランダ・カー、ゴルバチョフ元ソ連大統領、クリントン元米大統領など、本当に名だたるセレブたちから、支持をされていると記載が気になって、本屋に駆け込んで『パーフェクト・ヘルス』を購入しました。
アーユルヴェーダが、インドの伝承医学ということと、ヴァータ、ピッタ、カパという体質に分けるのかな~ということは、何となく知っていましたが、今回、名だたるセレブたちが支持するディーパック・チョプラ博士が解説した『パーフェクト・ヘルス』を読みたくなって、読んだ書評です。
ディーパック・チョプラ博士は、自己啓発書を書いていたのを知っていましたが、アーユルヴェーダの専門家だとは知りませんでした。
それでは、興味深そうな部分を引用しながら、感想や気づきを書いていきます。
目次
5000年以上前のインドに起源があるアーユルヴェーダ
5000年以上前のインドに起源があるアーユルヴェーダは、サンスクリット語で「生命」を意味する ”アーユル” と「知識」「科学」を意味する ”ヴェーダ” という2つの言葉から成り立っています。
より正確に解釈すれば、「寿命の知識」という意味になります。
アーユルヴェーダの目的は病気や老いに妨げられることなく、生命に影響を及ぼし、生命を形作っていくことで、寿命を延ばし、最終的に自分の思いどおりに操る方法を教えていくところにあります。
5000年以上前のインドに起源があるとは、とんでもない昔のことですね。
今は、西暦2017年なので、紀元前3000年くらいです。
エジプトでピラミッドが建設される数世紀も前の時代です。
5000年くらいの日本は、縄文時代の中期くらいにあたり、狩猟をして、魚を獲り、木の実や植物採集をしていました。
おそろしく昔のことです。
そんな昔に、ここまでの医学体系を作り上げた人たちはスゴイなと思いました。
5000年以上前からあるアーユルヴェーダが現代でも、通用するのか、少し疑問にも思いますが、長年、残っているということは、実績があったからこそ、残っているのだと思います。
「身体に最も深い影響を及ぼしているのは精神である」
これがアーユルヴェーダの指導原理です。
健全な精神だから健全な肉体になるのか、健全な肉体だから健全な精神になるのか?
卵が先かニワトリが先か?みたいな禅問答ですが、精神が肉体に影響を与え、肉体も精神に影響を与えていて、決して一方通行ではなく双方向だと思います。
肉体と精神、どちらが先かといえば、アーユルヴェーダの観点からいくと、精神が先なんでしょうね。
現代は仕事、仕事、仕事の繰り返しで、健全とはいえない肉体で生きている人も多いと思います。
そんなボロボロの肉体では、健全な精神なんて構築しようにも難しいのではないかと思ったりもします。
まずは、ゆっくり休むのが必要でも、ゆっくり休めない人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、健全な肉体を作ろうと意識をはじめるのは精神、心なわけで、思い切ってブラック企業を辞めるという選択も、健全な精神があってこそだと思います。
精神が完全に壊される前に、逃げ出すという選択も、時には必要なのかなと思いました。
3つの体質を知ることが大事
アーユルヴェーダは体質を3つに分けて考えています。
- ヴァータ
- ピッタ
- カパ
です。
この3つのことを「ドーシャ」といいます。
体質のことをサンスクリット語では「プラクリティ」といいます。
アーユルヴェーダでいう体質には、身体だけでなく精神面も含まれています。
ヴァータドーシャは「動き」を司ります。
ピッタドーシャは「代謝」を司ります。
カパドーシャは「構造」を司ります。
3つのドーシャには、それぞれ特徴があります。
自分の体質を知ることで、食事、運動、日常の過ごし方から、将来の病気の予防手段まで突き止められるのです。
それぞれの特徴に合わせた食事や生活習慣、心がまえなど、3つのドーシャが過剰にならないように、気をつけることで、健全な精神と健全な肉体をキープすることができます。
自分がどのドーシャになっているのかの体質テストが、『パーフェクト・ヘルス』の本文に記載があります。
本に書き込んでも、エクセルやGoogleスプレッドシートで集計してもいいと思います。
自分の体質が何か把握したうえで、本書を読み込んでいくと、今後の改善項目が浮かび上がります。
自分の体質を把握したうえでバランスをとっていくことが大事だ
自分がどのドーシャに該当するか知ったうえで、バランスをとっていくことが大事だと本書で学びました。
食事、運動、日課、季節の過ごし方にわけて、詳細に解説してくれています。
簡単にできることから、少し難しいことまで、全体像がわかります。
ヴァータバランスをとる
ヴァータドーシャのバランスを回復するための鍵は規則性です。
- 十分な休息をとる
- 温める
- ヴァータを静めてくれる食事を食べる
- 脱水症状を防ぐために、日中、温かい飲物をたくさん飲む
- 朝、ゴマ油を使って身体をマッサージする
- 瞑想前に、温かいお風呂にゆっくり浸かるか、熱いシャワーを浴びる
- 心を緊張させたり、激しい刺激を与えるものは避ける
- 自分の周囲を明るくする
- ヴァータのバランスを整えている間は、アルコールを飲まない
- ゴマ油で鼻をこする
ヴァータを整えると、ピッタ、カパもとれていくそうです。
ヴァータはドーシャの「王様」ということです。
カパのバランスをとる
カパのバランスをとるための鍵となるのは刺激です。
- 人生に変化を求める
- カパを静めてくれる食事をする
- 甘いものを減らす
- 温かくする
- 湿気を避ける
- 血流をよくするために、乾布摩擦をする
- 日中は温かい飲物を飲む
- 定期的に運動する
- 病気を治さなくてはいけないときは、自分に正直になる
- 鼻うがいをする
鼻うがいをすると、頭もスッキリします。
詳細なやり方は、後日、記事にしようかと思います。
まとめ
『パーフェクト・ヘルス』を読んでわかったアーユルヴェーダの全体像をざっくりと説明すると、「自分の体質を知り、自分の体質に合わせた食事、日課、生活をして体質のバランスをとればよい」といった感じです。
他にも、瞑想の有効性とかも記載があり、昨今、話題になっているマインドフルネスのことも、思い出しました。
マインドフルネスの本も読んで、面白かったので、後日、書評記事を書きます。
アーユルヴェーダを本気で学ぼうとすれば、もっと多くの本を読む必要があると思います。
しかし、学びすぎても、「これは食べれない」「どうしても生放送でみたいテレビがあるけど、夜更かしできない」「あれも食べれない」などと自分を束縛する機会が多くなり、ストレスが貯まりすぎる恐れもあります、
ストレスが貯まりすぎない程度に、取り入れていけば、いいんじゃないかと思いました。
ただ、自分の体質を知ると、当てはまることが多くて、5000年以上の歴史をほこるインドの伝承医学は、スゲーなと思いました。
自分の体質を知ったうえで、体質のバランスをとっていく暮らしをしていくことで、今後の人生がさらにエネルギッシュなものになっていきそうです。