『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』の書評|2種類の読書で圧倒的な結果を出せる

『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(山口 周 著 KADOKAWA)を読んだので書評記事を書きます。
外資系コンサルに勤務する山口周氏の本です。
山口周氏の本は、わかりやすくて非常によくまとまっていて勉強になる本です。
今回の『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』も、内容がすっと頭に入ってくる明快さで時間を使って読んだかいがありました。
読書をいかに仕事につなげていくかの要点がよく分かりました。
もともとは20代を電通で過ごして、その後、MBAをとらずにコンサルティングファームに転職するという異例の経歴の持ち主です。
独学で経営戦略を学び、MBAをとらずにコンサルティングファームに転職したというキャリアの持ち主だからこそ、わかる読書で独学することの大事さがよく分かりました。
さっそく、印象に残った部分を引用しながら、感想や気づきを書いていきます。
買って良かったと思った理由は「ビジネス書マンダラ」にある
『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』を買って良かったと思う一番の理由は、紙版の書籍の最初のページついている書籍紹介マンダラです。
これだけ読めばいい!「ビジネス書マンダラ」
という内容の折込式のページが非常に重宝しました。
本当に読むべき71冊のビジネス書を厳選して紹介してくれていました。
独学でMBAをとらずにコンサルティングファームに転職して著者だからこそ、何を読めばいいか?この問いにしっかり答えてくれている71のリストになっていました。
マンダラというだけあって、どの順番で本を読んでいけばいいのか?すっきりビジュアルで分かる付録的なページでした。
このビジネス書マンダラだけで、この本を買った価値があると思います。
71冊がどんな本だったかは、すべて紹介しきれませんが、20代のうちに読んでおきたいコアとなる6冊をさっそく、私も買いました。
4冊は紙版の本で、2冊はKindle版で買いました。
Kindle版で買った2冊もそのうち紙版で追加購入すると思います。
この本でさっそく買った6冊は以下の通り
- MBA経営戦略
- グロービスMBAマーケティング
- ざっくり分かるファイナンス
- 人事屋が書いた経理の本
- 新版 問題解決プロフェッショナル
- 意思決定のための「分析の技術」
『ざっくり分かるファイナンス』と『人事屋が書いた経理の本』はKindle版で買いました。
図解が多そうな本は紙の本が読みやすいので紙版で買いました。
もちろん、ビジネス書は紙の方が、読みたいページに瞬時にアクセスできるので、紙版で買いたいところですが、収納ペースにも限界があるため、Kindle版で買っても、問題なさそうな本はKindle版で買うようにしています。
広い部屋に引っ越して本棚を増やせれば、紙の本で買う頻度も増えると思いますが、今の住居では、Kindle版で買っても、差し支えなさそうな本はKindle版で買うようにしています。
マンダラのコアにリストされているのは経営戦略、マーケティング。ファイナンスの基本書籍ですが、これらの本を通じて得られる知識は「自分の人生の戦略」を思い描くのにとても有効です。
自分の人生戦略を思い描くのにとても有効とあるので、勉強がてら、分厚い書籍を買ってみました。
まだ、読んでないですが、読みこんだら書評書く予定です。
もちろん、自分の人生の戦略だけでなく、この『一人暮らしの便利帳』のPV数や滞在時間を増やしていくための戦略をねるためにも使えそうなので、読み始めるのが楽しみです。
71冊の中に、すでに持っていた書籍や読んだことがある書籍も2、3冊ありましたが、ほとんどが、ビジネス書マンダラで紹介されていなければ買おうとも思わなかった本ばかりです。
今後の人生の戦略、仕事もふくめて、どう生きていこうか?と考えるときに、全体像を把握していれば大きく道を踏み外すリスクも少なくなるし、全体像を把握していれば、道を踏み外しても、踏み外したなりの生き方も見つけることができると思います。
2種類の読書法を組み合わせて仕事の結果を出しまくる人物になろう!
山口周氏が提唱している読書法は2種類あります。
それを組み合わせることでたぐいまれな仕事の結果が出せるようになりそうです。
著者は、ビジネスパーソンが継続的に高い知的生産性を上げるためには、2種類の読書が必要だろうと考えています。
それはビジネス書の名著をしっかり読む、いわばビジネスパーソンとしての基礎体力をつくるための読書と、リベラルアーツ=教養に関連する本を読む、いわばビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書の2種類です。
基礎を体系的にしっかりと身につけ、自分なりの個性を出すために教養書を読み込む必要を提唱しています。
たしかに、基礎がないとどうしようもないですが、基礎だけですと、変わり映えのないアイデアしか浮かばないことも多いと思います。
応用力しかないと、不安定な妄想のようなアイデアしか浮かばないのではないでしょうか。
基礎と応用力の2つがあってこそ、良質な成果を出し続けることができるのと思います。
基礎と応用力をつけるためにも、2種類の読書法が必須となっているのですね。
ビジネス書の読み方について言えば、基本は、名著を繰り返し読み、読書ノートはとらない。狭く、深く読むのがビジネス書ということになります。
一方で教養書の読み方は、基本は、雑多な本を幅広く気の向くままに読み、読んだら読書ノートをとる。広く、浅く読むのが教養書ということになります。
ビジネス書に関して言えば、名著と呼ばれる本を繰り返し読むのが大事だと山口周氏は言います。
どの名著を読めばいいのかは、ビジネス書マンダラに書いてある71冊の中から選べばいいでしょう。
教養書を広く浅く読んでいくといっても、どんな本を読めばいいのでしょうか?
それも本書で回答してくれています。
- 哲学(近・現代思想)
- 歴史(世界史・日本史)
- 心理学(認知・社会・教育)
- 医学・生理学・脳科学
- 工学(含コンピューターサイエンス)
- 生物学
- 文化人類学
上記7つのカテゴリーの教養書を読んでいくことを推奨しています。
その7カテゴリーの中で、「定番書籍」×「面白そう」という本を読むことをすすめています。
具体的な定番書籍の探し方は、本書に記載してあるので割愛します。
まとめ
『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』は、ビジネスパーソンとして成功したい人に特におすすめできる本だと思いました。
ビジネスの全体像を知ることで、知識を増やすことで、自分が何をやっているのか明確にして仕事に取り組むと、また違った仕事の日々が送れるのではないかと思います。
この『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』を読んだことで、ビジネスパーソンとしての成功だけでなく、人生全般で役立つ予感もしますが、実際に人生全般で役だったかは、この本に書いてあることを実践、ビジネス書マンダラに紹介してあった本を読みこんでみないと、答えは、出せないです。
しかし、仕事を通じて社会の役に立つことは、人生の喜びに直結するので、人生が豊かになるきっかけを与えてくれる本であることは間違いないと感じました。
山口周氏の本は、以下の本を読んだ経験があります。
- プロジェクトマネジメント
- 外資系コンサルの知的生産術
- 天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論
3冊とも、面白かったです。
面白かっただけなく、人生全般、当ブログの運営にも、大いに役立っていると思います。
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